■アイクルーズに始まり、アイクルーズで終わったか(^^?

1999年のざうまがはアイクルーズのスクープではじまりました。 

ところがアイクルーズは「ザウルス」とは名ばかりの駄作でザウルス界を恐怖のどん底に陥れてしまいました。 

これまで次のザウルスはきっと素晴らしいと思い続け待ち続けたユーザーを見事に裏切り、また、これがザウルスの進化であるならザウルスは終わったと考えた人も多かったことでしょう。

その結果、少なからずユーザーを他のPDA購入に向けてしまいました。 

その意味では超A級戦犯でしょう。

アイクルーズが出た後にIDGによるシェア調査が発表されザウルスのシェアが急落という事態を目の当たりにして本当にザウルスは終わったと思えてしまいました(^^;


スペースタウンには当初期待していたのですが、結局ザウルスプラザと体質的に変わらず、誰に向けて情報発信しているのか分からないWeb作りやザウルス向けと言うわりにザウルスで使うと見づらいコンテンツなど、本気でザウルスユーザーに情報提供をしているとは思えません。 

それ故ざうまがで叩きまくっています。 1999年の終わりに近づいてやっとSSTでの情報公開体勢が積極的になり、多少は希望が持てるようになりました。


CNETのインタビュー記事として発表された「ザウルスの目指したもの、そして未来」に関しては確かに希望を持たせるものでしたが、メーカーがユーザーの事を知らないのでは? という疑問も抱く内容であり、その後のざうまがアンケートなどの活発な実施に繋がっています。


スペースタウンのザウルス文庫に対抗したわけではないのですが、「無料」で書籍データを提供するモバイル図書館もばりぶは今後のザウルス界を背負って立つコンテンツの一つとなるように頑張ります。


ザウルスユーザーのWebを繋ぐZaurusUSERS WebRINGも2000年の充実を目指して頑張りたいところです。


アイクルーズユーザーには悪いがこれを「ザウルス」と言っちゃ他のザウルスユーザーに悪いもん。 これは「アイクルーズ」というジャンルの機械としてこれから対応します。

ざうまがではアイクルーズに別れを告げて「ザウルス」全般を応援する態勢を貫きました(^^)/


■試行錯誤の1年間

ざうまがは1号の配信が1998年12月29日になっています。 これはメールマガジン配信システムであるまぐまぐが冬休み(12/31〜1/4)に入るための措置です。

それから1年、我ながら良く続いたものです。 飽きっぽい性格なので(^^; いつまで続けることができるやら。

1999年のざうまがには第一期、第二期というべき区切りがあります。

・第一期(同人誌的運営)

ざうまがを構想した当初は「ザウルス関連情報の新着情報をメールで配信する」程度のことしか考えていませんでしたが、その後の試作などを経てもう少し面白いものをと考えるようになりました。

そこで「ザウルス&PDA総合情報誌」をめざし、執筆&編集スタッフを募集しました。

それに応えてくれたのが旧ざうまが編集部スタッフです。

->旧ざうまが編集部

それぞれの得意な分野で記事を持ち寄ったり、各地の価格調査を行うなどの活発な活動ができており、メールマガジンとしての内容の厚みがありました。

ざうまがはザウルス関連メールマガジンとしては当時唯一のもので、ザウルスユーザーだけでなくPDAに興味がある読者に支えられ順調に部数を伸ばしていきました。

その勢いに乗じて報道機関並の取材ができるようにあれこれ画策し、ついにシャープさんのザウルス関連新製品発表会に出られるようになりました。

それに浮かてあれこれしていたら、「報道機関の掟」に引っかかり、外部の非ざうまがスタッフにまでご迷惑をかけてしまいました。

この点に関しては書けないことが多くてこれまでも曖昧な表現になっていますが、とにかくお詫びと反省の意味を込めてざうまがを廃刊扱いにしました。

ちょうど3月末のことです。

多分に私の戦略ミスによるものですが、「報道機関」などと舞い上がり思い上がったことが失敗の原因です。

ざうまが第一期バックナンバー

どのように考えてざうまがを作ったか?


・第二期(まるとの個人誌)

ざうまが本誌は休刊扱いとして新着情報程度に内容を限定したざうまがFLASHは随時配信としました。

始めのころは「反省」していたのかおとなしい記事が多かったのですが、ザウルス界の災厄・アイクルーズの登場により大きく路線変更することになります。

「このままじゃザウルスが危ない」と、思ったわけではありませんが、一応の公平的な論調から「やい、シャープ、ユーザーを舐めるんじゃね〜!」の暴言路線に変わり、以後定着しています。

暴言路線というのは一見言いたい放題しているようで、その発言により批判された相手がどう思うか? その発言により相手を誹謗中傷したことにならないか? などの配慮が必要であり、時に書き上げた記事を自主的に掲載しないこともあります。

このあたりのバランス感覚が狂うと暴走するメールマガジンとなってしまうので適度にキャリブレーションしながらざうまがを作っています。

第一期ざうまがの廃刊後「ざうまがFLASH」として配信してきましたが、「ざうまが」という名前も定着した事なので2000年からは再度ざうまがに戻して配信を続ける予定です。

本当はスタッフを再度募集して厚みのあるメールマガジンを目指したいところですが、「わがままなできまぐれな編集長&webmasterまると」に付き合わせるのはかわいそうなので、しばらくは一人で頑張ります(^^)/


■発行全リスト

バックナンバーを1ページにまとめようとしたらザウルスで読み込めない大きさになってしまいました(^^; 164号も発行するからね〜(^^)/

よって、3分割しました。

区分 期間 発行回数 トータル部数
第一期ざうまが 1998年11月の創刊準備号〜
1999年3月末まで
29回 74,372部
第二期ざうまが
その1
1999年4月〜
1999年8月末まで
62回 254,971部
第二期ざうまが
その2
1999年9月〜
1999年12月末まで
73回 358,849部
  合計 164回 688,192部

発行回数に間違いは無いと思うのですが、部数については部数ログが残っていない号があるため少な目になっています。

ざうまが配信グラフ
ざうまが部数の伸び


■ジャンル別記事抜粋

ざうまがの記事を関連分野別に紹介しています。 順番に見ると記事の対象として良い印象か/悪い印象か、その分野が良くなったのか/悪くなったのかが見えてくるでしょう。

新機種の「噂」 ざうまが名物の新型ザウルス情報
新機種情報 新機種発表後の詳細なレポート
速報 ビジショウなどの展示会会場からザウルスを使って速報
世論 ザウルスユーザーが思うザウルスのあり方について
SSTに言いたい放題 ざうまがの宿敵(^^? SSTへのイチャモン付けの歴史
アイクルーズ問題 ついにざうまがWebの対象外となったアイクルーズを叩いた歴史
他のPDA ざうまが&PDA Newsと銘打ちながら滅多に取り上げなかったPDA
意見 まるとがクドクドと書くあれこれ
特別付録 SSTに物申す 史上最強バージョン

■ざうまが的生活

・まずやってみた/やってみて文句を言う

メールを頂く中に「ざうまがのやり方は卑怯である」という論調のものがあります。

これはシャープさんのザウルスチーム(ザウルスに関わるご一同)、スペースタウン(SST)、NIFTY SERVのFZAURUSといった皆さんに対して相手が反論できないことを前提とした批判を行っているというのが趣旨となっています。

メールをくれたのが一人二人ではないため、そう思っている人はかなりいるのでしょう。

そりゃその通り、絶対安全圏から遠吠えしているのが「ざうまが&まると」のやり方なのです(^^)/

Webで同様のことを書かれるとムキになって反論コメントを書くこともあるため、知っている人も多いと思うのですが、「そう思うならお前がやってみろ!」「シャープさんとかアイクルーズを誉めたWebを作って俺に見せろ!」という返事を書いていますが、未だにそういうメールマガジンやWebを見せてくれた人はいません


私もシャープさんのようにPDAは作れないしSSTのような万人向けのWebなどは作れませんが、ざうまがWebを作り、関連会議室を作り、ざうまがを創刊し、ザウルスユーザー向けのWebリングを作り、コミパル関連の各種会議室を作り、おまけにコミパル本まで書きました。

そしてモバイル図書館もばりぶを立ち上げています。

ざうまがWebと会議室は「まるとのPDA情報局」時代からの流れを汲んでいますが、それ以外は1999年に企画した/実現したものばかりです。

これらは全て「まず、やってみる」「やってみなくちゃ分からない」という考え方に基づいています。

やってみて失敗する事や後悔することも多いけれど、何もせずに何もできずにあきらめるよりは良かったと思ってます。

そうしてきたからこそ「そう言うお前は何した?」「何をする?」と言い返せるのです(^^)/


・後出しじゃんけんはしない

「まずやってみる」ことと同じ意味になりますが、「後出しじゃんけんはしない」というものがあります。

アイクルーズ関連情報をざうまがWebから抹殺する予告を出せば「アイクルーズ会議室が無いのは困る」「アイクルーズユーザーも嫌いなのか」「アイクルーズにも良いところはある」と発言が続きました。

それらは結果を見てからのことであり、それまでの間あなた方は何をしていたのか?と私は問うています。

ざうまがのバックナンバーを見ていて思いましたが、アイクルーズに関しては最初のハードウェアチェックで「良い」的な記事を書たのみで、それ以降は徹底的に「ザウルスとしてはダメ」という論調になっています。

Webも同様に「ザウルスユーザーなら買うな」と明記していました。

その後、各種機能補完MOREソフトの登場で多少まともになったように見えますが、「ザウルス」として認めることのできないレベルのもので最終的にはざうまがWebの扱い対象から外しています。(これはざうまがWebにPalmPilotやWindows CEが無いのと同様の扱いです)

アイクルーズがダメだったという結果を見てから当時の事情を知っていたかのように批評するのを「後出しじゃんけん的批評」と呼んでいるのですが、そのようなことは誰にでもできます。

人の尻馬に乗るような論評はしないし、人からあれこれ言われて方針を変えることもしません。

批判するにも最初に言い出すのは勇気が必要ですが、おかしいと思ったら躊躇無く「書く、叩く、蹴りを入れる」のがざうまが&まると的なやり方です。


とりあえずシャープさんを誉めておく

実社会でも多かれ少なかれ一方的な批評は行われていますが、大抵の場合批判される方は大きな組織、強い立場のものでしょう。

いくら批判しても相手にとっては痛くも痒くもないだろうと思いながらも遠吠え的にするのです。

それでも、こういたことはパソコン雑誌などの記事としては書けないでしょう。

日々思うことを率直に書ける自由がまだインターネット上に残っています。

その自由を最大限に享受しているのがざうまが&まるとなのです。


ざうまが&まるとの相手はシャープさんでありSSTなのですが、Webでの批判やざうまがでの批判などは見方によっては「営業妨害」「風説の流布」「名誉毀損」に近いものがあります。

東芝問題として知られるWeb上での告発に関しては東芝が個人ページに対して公開中止の仮処分申請を一旦行うなどメーカーとして組織防衛のためには手段を選ばないという側面をみることができました。

その点から考えると「アイクルーズご意見板」なんかは普通のメーカーだったらジオシティーズにねじ込んで閉鎖に追い込んだかもしれません。

シャープさんはざうまがやざうまがWebの内容に関して「良い顔をしないものの訴えることはしない」という寛容な態度(^^? を見せてくれているので、その点に関してはシャープさん偉いと誉めておきましょう。

まあ、書いてあることがあまりにも当然の事なので変なことをしたら恥をかくのは誰かと考えれば、できないのでしょうけどね(:p

2000年も頑張って蹴りを入れる記事作りに励みます。


・蹴りを入れると直るのか?

これが結構直ります(^^)/

特に1999年10月過ぎぐらいからざうまがで「ここはダメ」とするとSSTの掲示が改善されます。

改善されると言った甲斐があったと思いますよ。

時々シャープ本家Webのことも書くのですが、書くとそちらにも影響が出ます(^^;