■謎の多いLSI

毎度の事ながらハードウェアには弱いのですが、今回はインターネットを駆使してLSI調査をしました。

国内メーカーに関してはほぼ把握できたのですが、海外?メーカーに関しては調査仕切れなかった面があります。

ELISネットを利用すればほとんど検索できてしまうと思うのですが、これの利用料が個人の趣味で利用できるほど安くないのが難点です(データシート1枚250円とか(^_^; )

特にファームウェアを構成するメモリ類が純粋なROMなのかEEPROMなどの書き換え可能なデバイスなのかは気になるところです。

LH28F016SUT
LH28FF400SUE
51W18165L
LHMV5BTM/TP
MX23L6410
T01/T02
CL-MD3451
CL-MD4450C
29F200BA
SRM2B256SLT
CPU SH3

■CPU SH3(SH7708S)

SH7708

32ビットRISC CPUです。

このCPUの特徴としてはキャッシュやMMU、シリアルI/O、タイマ、RTCなどを含めた基本的なCPU周りの回路がCPUに内蔵され器機組み込みの際に外付け部品を最小限に抑えることができます。(パワザウの場合はSH3に加え液晶駆動LSIやタッチパネル制御他のサポートLSIも搭載されています)

また低消費電力も特色の一つで3.3V駆動60MIPS/400mW(150MIPS/W)

プログラム作成上のメリットとしては16ビット固定長命令の採用によりコンパクトなプログラムが書けます。

Super H 情報 http://www.super-h.com/tech/technical/sh_3.html

■LH28F016SUT

LH28F016SUT

これはシャープのホームページにも掲載されていました。

16メガビット(2メガバイト)フラッシュメモリです。

MI-506には2個、1I-504は1個搭載されています。

■LH28F400SUE

LH28F400SUE

これもシャープのホームページにも掲載されていました。

4メガビット(512Kバイト)フラッシュメモリです。

フラッシュメモリの特性から考えてバッファ用途とは考えにくいためインデックスなどのデータを格納しておくワークメモリの可能性が高いと思います。 

51W18165L

51W18165L

形状から見てRAMだと思うのですが、日立のホームページチェックでは該当するものが見つかりませんでした。

もしかしたらVRAM(画像用メモリ)ではないかと推測しています。

LHMV5BTM/TP

LHMV5BTM/TP

MOSEL VITELICはフラッシュメモリでも名前を聞くメーカーです。(PIシリーズにも結構このメーカーのデバイスが乗っています)

こちらもメーカーのホームページで検索してみたのですが、ヒットするものはありませんでした。

TMとTPという違いの同じサイズのLSIが2個搭載されています。

次のMX社のデバイスのどちらかが純粋なROMでもう一方が(フラッシュ)EEPROMでは無いかと考えています。

MX23L6410T01/02

MX23L6410 T01/T02

こちらのLSIも検索できませんでした。

同形状のT01,T02という2個が搭載されており、ファームウェアを構成するのは間違いないと思います。

CL-MD3451/CL-MD4450C/29F200BA/SRM2B256SLT

 モデム等を含む通信周りを処理するLSI群です。


 今ひとつ良い画像が手元にないため再度解剖して取りなおします。

CL-MD3451

シーラスロジック製36.6Kモデムファミリを構成するチップです。

このLSIはDSP(デジタルシグナルプロセッサ)という信号処理専用CPUでモデム信号に限らず、ISDNやPIAFSといった各種通信の信号データを生成できるものです。

32ビットRISC CPUという結構なスペックを持つものです。

シーラスロジックのサイトの情報を見るとCL-MD3451ファミリはボイスモデム機能(モデムによる通信をしながら音声通信を行う機能?)もあるようです。

CL-MD4450C

これはパワザウのシリアル通信系とCL-MD3451を繋ぐためのデジタルインタフェースです。

29F200BA

CL-MD3451に制御プログラムは内蔵できるほか、外部ROM(EEPROM)にも搭載することができます。

このために29F200BAという富士通製フラッシュメモリが搭載されているようです。

SRM2B256SLT

EPSON製で、ホームページを見ると低消費電力薄型SRAMとあります。

256Kbit(64KByte)の容量で通信用バッファだと思われます。