しかし、ザウルスプラザよりもっとひどい状況にあるのがNIFTY SERVEのFZAURUSなのです。

■このページについて

 

 

 このページは当初「ザウルスのバグはなぜ対応が遅れるのか?」をテーマにしていたのですが、その後バグの告知問題やWindows 98における各種アプリケーションの動作問題、ザウルスプラザの問題など「まると」が日頃思っていることを書き足しています。

 

■良いこともたまにあります。

 MI-610が発売された当初、私のHPで初代パワザウユーザーの意見を集めたことがあります。

 その中にはMI-610に搭載されたパーソナルデータベースや地図ビューアを有償でも良いから入手したいという発言が多数ありました。

 そういった声が届いたのかは不明ですが、MI-504/506/506DCユーザー向けにパーソナルデータベースとインターネット接続アシストなどMI-610の一部機能に対応したMOREソフトとザウルスパワーコネクションV1.0/1.1->1.2へのアップデートソフトが無償で公開されました。

 本来有償でも仕方がないと思っていたこれらのアップデートが無償で行われたのはユーザーに対するサービスとして良いことだと思います。(ただし無償なのはネットからダウンロードする場合でCD−ROMによる提供の場合は3000円ですが、妥当な金額設定でしょう)

 この時は思い切ったことができるのだなと感心しました。

 初代パワザウユーザーもシャープの英断に感謝したでしょう(^^?


■どうしできない? アップデートのメール通知

 パワーザウルスも、ザウルスポケットも(カラーザウルスも(^^;)メール送受信機能があり、それを「どこでもメール送受信ができる」とイチオシ機能として盛んにPRしています。


●質問

 我々ユーザーはシャープからアップデートソフトが公開されたというメールをもらったことはあるのでしょうか?

 答え:ありません。


 パワーザウルスのユーザー登録ハガキを見るとメールアドレス記入欄があります。

 ここは別に必須記入欄でもないし不要なメールをもらっても困るから記入しないという場合もあるでしょう。

 それでも記入する欄があるからにはユーザーは何らかのメールによる通知があるものと勝手に期待してしまいますが、何もないのです。(これまでは)

 アップデートに関してはザウルスプラザにおいてもわかりにくい掲示方法になっています。

 例えば今日(1998/07/15)のトップページを見てもザウルスポケットのNTTパーソナル341S対応とMI-610のアップデート通知しか表示されていません。

 しかし、MI-610アップデート以降にザウルスポケットのアップデートが1回とMI-504/506のアップデートが行われています。

 この情報は新着情報か、各機種の掲示板を見て気づくことになるのですが、こまめにザウルスプラザを見ていないユーザーにとっては見過ごしがちとなります。

 私が開設している掲示板で話題となって初めて気づくユーザーもいることから世の中にはアップデートの存在すら気づかないユーザーが多数いると思われます。

 前述の手書き問題の件でもアップデートソフトを知らない場合は「こんなもの」「改善できないもの」とあきらめてそのまま使っているいるユーザーも多いのではないでしょうか?

 WWW.SHARP.CO.JPの方では「ネットリーダー」として登録しておくとイベントなどの通知が定期的にメールで届けられます。

 この情報は結構重宝なもので、これをきっかけとして展示会に参加したりクイズに参加したりしています。

 同じ事がなぜアップデート通知に活かせないのか? 謎です(^^;

 ネットリーダー事務局がメール配信している仕組みをそのまま使えば多くのユーザーにとってもメリットのある告知が簡単にできるはずです。

 おまけに、ザウルス関連製品のPR広告でも付けておけば少しは売り上げが向上するのではないでしょうか?

 インターネット機能をウリにしながら、その機能を活かせないのがザウルスのユーザーサポートだと考えています。


98/08/01補足

 ユーザーに対するメール通知サービスはMOREソフト開発環境SZABのサポートWebでも提供されるようになっています。

 これはWebの新着情報を告知するものですが、Webから申し込み(メール経由)することができるようになっており「やればできる」という好例となっています。


■もう一言言ってみよう(^^;

 インプレスのホームページにアップデート情報というページがあります。

 ここでは様々なメーカーの機器に関するアップデートソフトの情報が掲示されています。

 ふと思い立ってザウルスのアップデート情報があるのかを調べてみたところ、全く登録されていませんでした。

 丁度ザウルスポケットのアップデートソフトが公開されたところだったので、私の方でインプレスのアップデート情報のご担当者にメールで連絡してみたところ翌日には掲載され、更にメールニュースにもアップデート情報が掲載され配信されました。

 それ以来アップデートがある度にご担当者に通知を行っていたのですが、今では定期巡回でザウルスプラザ上のアップデートをチェックしているとのことです。

 このアップデート情報への掲載は無料です。

 また、メーカーによってはアップデート公開と同時にメールで通知があるとのことです。

 この手のページはパソコン系メディアのページで公開されている場合も多く情報提供さえあれば掲示してくれるようです。

 こういった地道な告知を行うこともユーザーサポートという意味では重要なことだと考えるのですが、どうもザウルスのユーザーサポートはインターネットを効果的に利用することができないようです。(いちユーザーの私でもできちゃうんですが(^^? )



■深刻なPowerPIMMの問題(98/09/24追加)

 こちらもユーザーサポート絡みですが、PowerPIMM Ver3.0の登場以来、ザウルスとのシンクロエラーを経験するユーザーが増えています。(私も経験しました)

 Ver2.0の頃はそれほど目立たなかったシンクロエラーがVer3.0から急増しているように見受けられます。

 現実に私が運営している会議室でもシンクロエラー5004/5005に関して「どうしたら回避できるか?」という質問が度々上がります。

 さて、このようなエラーが発生した場合PowerPIMMのユーザーサポートはどのような対応をしてくれるのでしょうか?

 大抵の場合バックアップをとった上でのザウルスの完全初期化、それと同時にPowerPIMMの再インストールをするようにという指示があるはずです。

 その後バックアップデータをリストアしてシンクロをし直すという段取りです。

 果たしてこれで直るのか?

 これには諸説あって、直ったというユーザーもいれば一時的に直ったように見えても再発するユーザーもいます。

 当然、全く直らないというユーザーもいます。

 また、エラー番号によってはPowerPIMMサポートでは対応できない(知らない)からザウルスのユーザーサポート(ザウルウホットライン)に問い合わせるようにという指示を受けたユーザーもいます。

 ザウルスとPowrePIMMを販売している部署が違うというのは一般ユーザーには伺いしれないことで(私もNIFTY SERVEのFZAURUSスタッフをしていた時に初めて知った(^^; )「同じシャープ(株)なのに何故???」とユーザーは困惑し憤るのです。

 少なくともPowerPIMMに関する問題はザウルスホットラインとPowerPIMMユーザーサポートで共通の事例集を用いたサポートが必要であると考えるのですが、現状を見ると「たらい回し」としか言いようのない対応がなされているようです。

 ただし、実際の問題点としてはPowerPIMMに関するユーザーサポート云々より、潜在的な(もう顕在的か?)バグの存在が懸念されるところです。

 ユーザーの中にはPowerPIMMユーザーサポートに実際の状況を見せて「何らかの問題」を確認させた事例もあります。

 ザウルスとPowerPIMM上のデータ間でシンクロナイズができないときにユーザーがどれだけ困り、困惑するのか?

 その気持ちをユーザーサポートがどこまで理解しているのか?

 こういった点も「ザウルス」を使う上での信頼感、安心感に密接に繋がる点です。

->PowerPIMMサポートに関するユーザーの意見はこちら

 カラーポケット(MI-310)はパソコンとのデータ交換を簡単に行うための工夫がなされており、それをうたい文句としていますが、受け側のソフトであるPowerPIMMのシンクロ問題が解決しなければユーザーが理解し難い状況になるわけであり、結果的に「難しい」操作としてユーザーを悩ませることになります。

 サポートは気楽に全初期化とか再インストールと言ってくれますが、ユーザーにとっては無駄な時間を費やす処理であり、場合によってはザウルス上に重複したデータが生じたり意図しないデータ消去も生じるわけであり「PowerPIMMは使いものにならない」と烙印を押すことになります。

 言い方は悪いかもしれませんが、PowerPIMMを単体のPIMソフトとして購入/利用するユーザーは皆無でしょう。(メビウスにプリインストールしてあるものは別)

 店頭で購入するユーザーのほとんどは「ザウルスとの簡易なデータ交換」を期待しているのであり、それを裏切るシンクロエラーやユーザーサポートの対応は早急に改善すべき点であると指摘しておきます。


■またまた疑問がわいてきた(98/08/01追加)

 これは私の思い入れから書くことです。

 1998/07/31にザウルスプラザにMOREソフト開発環境SZABの発売告知が掲示されました。

 ところが、この情報はSHARP.CO.JPのホームページでは告知されていませんし、雑誌系WebのPC関連情報やニュースメール配信サービスの中でも告知されていません。

 多分8月3日発売ということで、その日にニュースリリースを配信するつもりだとは思うのですが、ザウルスプラザで発表のあった7月31日は金曜日です。

 インターネットによる告知テクニックを熟知していれば金曜日に情報が掲載されるのを狙うのが常識的なものとなります。

 雑誌系Webは土日の更新をしないものが多いため、金曜日に告知しておけば金、土、日の3日間はWebのトップページに掲載されるわけです。

 また、土日はインターネットにアクセスするユーザーも平日に比べて多くなります。

 このSZABはザウルスシリーズのシェアアップへ向けての第一歩となるはずで、より広範囲に告知してMOERソフト開発に興味があるユーザーを引きつける必要があることと、他メーカーに向けて「ザウルスもやるよ!」という宣戦布告代わりに使えると思うのですが、そういった気概は見られません。(う〜ん、私だけの思いこみなのかな?)

 SZABのサポートページを見るとメールによる新着情報配付サービスなども準備できており、やる気を感じさせるのですが、「こういう事をやっているよ」という告知の仕方に工夫が無さ過ぎます。

 ザウルスのユーザー登録に記載されているメールアドレスに発売告知メールを出すとか、Webで公開されているユーザーの掲示板などに書き込むとか手段を選ばずに告知しても良いのではないかと思います。(少しやり過ぎか? でも実際に私はNIFTYやWeb上でSZAB関連を告知していますし、他人の掲示板にも書き込んでます(^^; )


98/08/06追加

 この件に関して各NewsWebのご担当者に記事にしないのですか?とメールしたところ、7/31時点でニュースリリースは受け取っていたようです。

 しかし、私を含めてザウルスユーザーが考えるほどWebNewsご担当者を含めた記者の方々(多分ニュースを見るであろう読者層も)はMOREソフト作成ということに興味がなく扱ってもダイジェスト程度(PC-WATCH)程度だったようです。

 この冷ややかな扱いを見るとこれまでMOREソフト開発を非開示にしてきたメーカーへの暗黙の非難もあるような気がしてなりません。

 また、WebNewsご担当のメールにあった「価格が高い」という言葉の中にPalm PilotやWindowsCEなどの開発環境並にしなかったことでメーカーがMOREソフト普及に賭ける意気込みを感じずにネタ扱いしなかったのかもしれません。

 SZABのニュースリリースは配ったけれど無視されたか扱いが小さい。 この方がザウルスユーザーにとっては怖いことかも知れません。


■SZABサポートWebに足りない物(98/08/01追加)

 SZABに関してはサポートWebがあり、フリーのツールMOREソフトが配付されています。

 こういったことは常々私が述べている「ユーザーコミュニティ」の育成に欠かせないものなので無償配付されるということは大変喜ばしいことです。

 しかし、このサポートWebは基本的にはSZABユーザーのためのもので開発者用のフォーラムはありますが、それ以外のユーザーが発言する場はありません。

 私が「MOREソフトリクエスト」という会議室を運営し始めて2ヶ月程度ですが、ユーザーから様々なMOREソフトに関するリクエストが届いています。

 MOREソフトを作れる(SZABを買ってまで作る気概のある)ユーザーには限りがあり、ザウルスユーザーの大多数は「こんな物があったら」という希望を抱いているユーザーなのです。

 こういったユーザーの声を聞くフォーラムを作るのもSZABユーザーサポートの役目の一つでは?(ザウルスプラザにこういうフォーラムを期待するのですが、無理みたいなので(^^;)

 開発者とユーザー間でコミュニケーションを取り合い、ザウルスユーザーズ・コミュニティが広がればザウルスシリーズの今後は明るいと思います。


補足:SZABユーザーサポートHPで一般フォーラム開設(1998/09/12)

 「SZABサポートに一般ユーザー向けフォーラムを!」というリクエストメールを送ったり会議室の方で「メールしようキャンペーン」を行った結果かどうかはわかりませんが、SZABユーザーサポートHP上に一般フォーラムが開設されました。

 SZABに関するHPですが、シャープ(株)としては初めてインターネット上に設けたザウルス関連フォーラムなのです。

 現在「公開ツール/サンプル」「MOREソフトアイディア」「その他フリートーク」「練習テスト用」などのフォーラムが開設されています。

 SZABに関しては私が見る限りシャープ(株)の目論見通りには売れていないようですが、ユーザーからのリクエストなどが増えれば「作ってみようか?」と考える有志やメーカーも増えることでしょう。

 また、フォーラムに「安いSZABを!」とでも投稿すれば、何らかの形で実現するかもしれません。

 ザウルスに関しては売れている割には「ユーザーコミュニティ」的なものができにくくその行く末を心配していたのですが、公式HP上のフォーラムの存在には心強いものがあります。(その割には発言数が少ないのが気にかかりますが(^^; スタッフの方の発言などがあるともう少し盛り上がるでしょう)

 SZABサポートHPにおける一般フォーラムの開設はシャープ(株)の中にも「できる(やる気がある)」ところと「できない(やる気が無い)」ところがあるということが実感できました。


■ユーザーの声を聞いてもらうために

 ユーザーが困っているのに状況把握や適切なアドバイスができない状態に業を煮やしたわけではありませんが、「言いたい放題」や「Q&A」会議室をインターネット上に公開しています。

 私も長い間FZAURUSのスタッフとしてQ&Aでユーザーの困っている疑問や操作上の問題、バグらしき問題などへの対応を行ってきましたが、「ユーザーの声がメーカーに届いているのか」という点に常々疑問を抱いていました。

 FZAURUSでザウルスの仕様やメーカーの対応に対する文句を言うと誰からともなく「ここはそういうことを発言する場所ではない、言っても無駄」というクレームが付きます。

 FZAURUSの会議室構成を見た場合、「ユーザーからメーカーへ」という場所がありません。

 これにも理由があり、FZAURUSはユーザーの手による「フォーラム」であってFZAURUSはメーカーが開設する「ステーション」ではないという建前があるためです。

 現在はフォーラムでありながら実質的にシャープが運営するステーションであるという認識になっているようですが、建前は生きており「ここで発言してもシャープに届くわけではない」、「シャープから回答があるわけではない」というのが常識になっています。(FZAURUSがSZAURUSにならないのはPI5000等の過去のしがらみ<ザウルスネットのコマンド>によるものです)

 それ故「シャープに対する苦情」窓口となるような会議室はありません。

 尤も自社製品の悪口を書くような会議室を作らないのはシャープに限ったことではありませんが(^^?


■私のザウルスへの関わり方

 私が「アンチザウルス派」で無く「よりよいザウルスであってほしい」と願っていることはHPを見てもらえばわかる事なのですが、シャープの一部担当者、それもザウルスを企画し製作に関わっている担当者が一般ユーザーを甘く見ている点には非常に憤りを感じており、少しでもユーザーの声がシャープに届くように各種の行動をおこしています。

 ザウルスフォーラム(NIFTY SERVE FZAURUS)のスタッフになればもう少しシャープに要望が伝えられるのかとも考えましたが、結果的に私自身の行動を縛る(バグ発言ができない、MOREソフトに関する情報公開ができない、変な守秘義務があり発売前の新製品ネタがHPで公開できないなど)結果となって不自由さを感じたため現在はFZAURUSのスタッフは辞めて「言いたい放題」でシャープの対応を批判したり、バグはバグと言い切れる「Q&A」の会議室を開設しています。

 フォーラム内であれこれ愚痴を言っても良いのですが、そういった発言を好まないユーザーもいるし何よりもFZAURUSはボードオペをはじめとしたスタッフの本拠地なのでそちらであれこれ言うよりは自分の本拠地で好き勝手にした方が良いと思ってます(^^)V

 98/07/16現在、FZAURUS MES 13においてFZAURUSのシスオペが私に関してあれこれと書いているようですが、同様の理由でこちらを反論の拠点とします。

 ボードオペに成りたての頃はボードオペとしての役得があるのかと思っていたのですが、「フォーラムへのアクセスフリー権」と「MI-506の貸し出し」という一見美味しそうな役得が得られたものの、これが逆に私の発言を縛る結果になっていました。

 アクセスフリー権は一見すると課金が安く付くように見えますが、それ以上にボードオペとしてアクセスする時間が長くなり、結果的には電話料金の方が高く付いたというオチが付きます(T_T)

 このあたりは別途書きたいと思っているのですが、ボードオペをしていたからこそ会議室で発生したトラブルに巻き込まれ、時間的な損失や精神的苦痛を味合わされたという面もあります。(ただ、トラブルに巻き込まれた当時は新米ボードオペだったので、わけも分からずに一心不乱に対応していたということになるのですが)

 また、ボードオペとして担当のシャープ(株)社員の方と知り合えたからこそCE-KT5というMOREソフト開発環境が入手できた(正規に20万円以上払って購入した)のですが、その後CE-KT5に関する情報をWebで公開したことをきっかけに通常なら考えられないような要求(該当ページの公開中止)を突きつけられ、ボードオペとしての立場/紹介してくれたシャープ(株)社員の方の立場/商用MOREソフトの作成を企んでいたライフメディアテクノロジの責任者としての立場を考えると一旦は屈服せざるを得ませんでした。(が、ご承知の通り今は好き勝手にしてますし、これが正しい姿だと思っています)

  こういったことがありながらそれでもボードオペを辞めなかったのは今となっては「なんてアホだったのだろう」というみっともない振る舞いでした。


■ボードオペは辞めてもユーザーはやめない

 なお、現在でも私はFZAURUSで発言していますし、ライブラリなどで定期的にFAQなどを公開しています。

 これはどのような問題点が上がっているのかをウオッチするとともに、質問があれば回答を付けるためです。

 こういう行為はフォーラムのボードオペをする前からずっと続けており、今後もできる限り続けたいと思っていますし、場所を変えて自前の会議室も同じようなことをしています。

 これはザウルスを使うユーザーが性別、世代や職業などを超えた仲間であると考えているためと、私が回答したことで問題解決したという感謝のメッセージをもらうことである種の感動が得られるためということになるかな(^^? 少なくともシャープやFZAURUSのシスオペのためにしているわけじゃありません。


■「PDAやPIMはユーザーが育てる」というのが私の持論です。

 特にザウルスシリーズの場合は電子手帳時代から利用してきた個人ユーザーが熱心に布教活動(^^? を行い周りにユーザーを増やして来た歴史があります。

 個人ユーザーから部署単位、会社単位へと広がった例も多く見られるでしょう。

 これはザウルスの基本機能が優れていたという面によるものが大きいのですが、苦労しながら使いこなして周りの人間を巻き込んで行ったユーザーが多かったのではないでしょうか?

 ただし、近年ザウルスシリーズに対する評価は確実に下がって来ています。

 雑誌のアンケートなどで見ると使ったことのないユーザーが「欲しい」と思うPDAとしては高い人気がありますが、実際のユーザーで特にこの手の機器の導入に関して職場のオピニオンリーダーとも言える層の評価が低いのです。

 これはザウルスに万能PDAを期待してしまうという部分が大きいのですが、標準で提供されている以外のことをしようと思うと即座に閉塞状況に陥ってしまいます。

 これを打開するのがMOREソフトだと思うのですが、ユーザーの必要としているプログラムやユーザーが考えたアイディアを実現するプログラムはなかなか作ることができません。

 「実現できそうなのにできない」というユーザーの歯がゆい思いが評価を下げているということになるのでは?

 ザウルスに比べればずっと低いシェアかもしれませんが、日本語化されていないPDAが人気者になるのは「自分の好みにカスタマイズできる」「したいことが実現できる」「欲しい機能を誰かが作ってくれる(かもしれない)」という理由からだと考えます。

 こういうことが「ユーザーが育てる」ということなのです。

 パワーザウルスを考えるとPDAのプラットホームとしての性能には非常に高いものがあります。

 基本的なデータベース機能とインターネットへの接続機能、メール送受信の基本部分は既に完成しているのですから、その上で動くアプリケーションをユーザーが好みに合わせて選択できるようなものであれば満足度も高くなるでしょう。

 与えられたものだけを使うのではなく、必要な機能を取捨選択できる自由度の高さが今後のPDAに要求されるコンセプトだと考えます。

 それ故ユーザーの声を広く聞くような試みや場所があっても良いようなものですが、そのようなことはありませんし、意見することでかえって疎まれるのが現状でしょう。

 また、MOREソフトなどの開発環境をユーザーが自由に利用(購入)できるような環境の整備と、その開発に関する情報の提供がメーカーの使命だと思うのですが、私がこれまで経験した数々の障害を考えるとザウルス(シャープ)にそれを望むことはできないのではないかと考えます。

 100万台を超えたというザウルスのブランドが災いして冒険ができないという事情もあるのかな(^^;


98/09/24補足

 ザウルスの歴史に新たな一歩となるか?と期待していたザウルスカラーポケット(MI-310)ですが、これまで育ててきたメニューやダイレクトキーを捨て去って「使いやすさ」を優先した仕様となりました。

 果たしてこれが「使いやすさ」なのか? ユーザーから「歓迎」されるのか? 使い込んだときに「使い易い」と感じるのか? 今後のユーザーの感想を眺めてみたいと思います。

->カラーポケットユーザーが語るカラーポケットの感想

 PIシリーズからザウルスを使い続けてきたザウルスユーザーとしての「まると」からすると、電源切って入れ直したら前の画面が出ないようなザウルスというのは利用価値の無いものとしか言いようがありません。


■ダメなものはだめと言うのもザウルスユーザーのため

 インターネット上の会議室という形でユーザーの発言を公開しているのはユーザーのためというものもありますが、ザウルス担当者だけでなくシャープ株式会社の他のセクションの方々にも発生してる問題やユーザーの思いを伝えるという目的があります。

 また、他のメーカーから見れば「突っつく事ができるザウルスの弱点」を知ることができるわけで、競合したときの営業トークに利用されることもあるはずです。 (例:「Webブラウザ上での文字入力制限127文字はイントラネットのWebベースアプリを利用する場合に障害となる」(その後、MI-610の手書きバグパッチで改善され1200文字程度まで入力できるようになりましたが、これはビジネスザウルスユーザーの為に行われたようで、初代パワザウやザウルスポケットはアップデートがあったにも関わらず127文字のままです。))

 こういった外圧を高め、ザウルス関連担当者が素早い対応をしないと「とんでもないことになる」状態にしてみたいのですが(^^?

 また、PDAを作ってみようというメーカーが参考にでもしてくれれば「ザウルスを超える」PDAを作ってくれるかもしれません。

 PDAのジャンル定義が定まりませんが、WindowsベースのサブノートPCやWindowsCEを含めても基本機能だけを比較した場合、パワーザウルス2はトップクラスなのは間違いないところです。(...が、拡張機能を加えていくとノートPCやCEだけでなくパームトップとかPsion、データスコープにも負ける場合があるかも(^^;)


ユーザーが安心(信頼)してザウルスを利用できるサポート(情報公開)体勢を充実させて下さい

SHARP.CO.JPの皆様


■補足(1998/07/24)

 こういうこと書くと反発を買うのか、NIFTY SERVEのFZAURUSのシスオペから不可解なまるとのボードオペ解任発表がなされました。(1998/07/16付け。私としては1998年4月には辞任しているつもりなのでどうでも良いことですが)

 まず最初に「まると氏多忙のため、ボードオペを辞任しました」というザウルスフォーラム・シスオペの虚偽の発言があり、それに対し私が「そういう理由では無い」と発言をしたところ急遽「本当はこうである」というシスオペの発言が掲示されました。(その前に「お前がそういう発言をするならこういう発言をする」との恫喝のようなメールをシスオペから送られています)

 これら一連の行為は私に対する誹謗であり、名誉毀損です。

 こういうことをシャープ(株)の業務を代行するシスオペは平気でしたのです。

  シスオペの言うところの「解任」理由は1998/4頃にここでシャープ株式会社のザウルスフォーラム担当社員の実名をあげて抗議文を掲載したということになっていますが、その件に関しては7/16まで一切抗議等は受けていません。

 抗議を受けなかったからといって実名まで上げるのは行きすぎであったと私も反省はして、お詫びの一文をWebのトップページでしばらく掲示しました。

 でも、今頃になってそれを理由とした解任通告をするのは裏で何らかの圧力がかかったからでしょう。

 時々キレたことをする私も大人げないが(^^; 直接的な抗議などの行動を起こさず、裏でゴソゴソする人間も情けないな。(担当者の実名を書きたくてウズウズするのですが、それするとまた振り出しに戻るから自制します)