■MOREソフト開発キットを入手するとその意味が分かるデバッガボタン

カラーザウルスの頃からあった技の一つです。

パワザウ用に公開されたMOREソフトのバグによってその効果の程が発揮されたといういわく付きの裏技です。

なぜこのボタンがあるのかが長年の謎とされてきましたが、MOREソフト開発キットに付属のリモートデバッガで開発中のMOREソフトを転送するためにこのキーがあることがわかりました。

★注意

デバッガを実行しているとオプションポート15/16を占有してしまうためザウルスパワーコネクションを使った通信や携帯/PHSを使った通信ができなくなります。

通常の利用方法では必要のない裏技なので使わないほうが良いでしょう。


■技の使い方

MOREソフト一覧 MOREソフト一覧の画面を表示

アイゲッティもこの画面を表示

機能キー
送信
機能」キーにタッチしてから光通信の「送信」にタッチ

アイゲッティは「機能」にタッチしてからスクロールボタンの上向きを押す

デバッガボタンの表示 すると画面左下にデバッガボタンが表示されます

初期化ボタン

デバッガの解除方法

電池蓋ロックを「解除」してから「ロック」にします

リセット後の時刻設定画面表示  この時、パワーザウルスの画面には時刻合わせ画面が表示されますので「確認」にタッチします。

■どのような技なのか?

「デバッガ1」にタッチするとROMモニタの起動/終了を行うことができます。

「デバッガ2」にタッチすると「MOREソフトデバッガ2」という画面が表示されます。

それぞれオプションポート15を占有してパソコンとの間で通信を行う仕様となっているようです。

デバッガというのはプログラムの実行状況を表示/任意の時点でプログラムを停止/プログラムをステップ実行/変数の内容を表示させたりするというもので、デバッガ1がプログラム実行関連を制御する機能、2がメモリダンプ等内部ファイルの入出力ではないかと考えます。

デバッガ2に関しては別の見方をするとパソコン上でMOREソフト・エミュレータを実行させてI/O関連命令のみパワーザウルス側で実行するのではないかと推測しています。

・補足

MOREソフト開発でもデバッガ1しか使いません。

リモートデバッガとしてはブレークポイント設定、ステップ実行、変数読み出し等一般的なものが搭載されています。


■御利益

MOREソフトを利用するだけならあまり御利益が無いのですが、今回は意外なところでデバッガの動作を確認することができました。

デバッガを有効にした時にMOREソフトが異常終了するとCPUレジスタに関するスナップショットを表示します。

わはは、バグってる と笑い飛ばすための画面

こちらに関する詳細は「MOREソフトブラックジャックのバグ」をご参照下さい。

MOREソフト開発環境が揃ったら是非使ってみたいボタンです。(実際に開発環境が手に入ったので使ってみたけど、デバッガを使わなくてもプログラムが作れてしまうのも事実です)