■PPP-Logとは

MOREソフトのデバッグ中に発見した新裏技です。(98/06 まると発見)

この技はMI-610、BI-300シリーズとMI-310でしか使えないようです。

MI-610等でデバッガを機動した状態でインターネット接続(Webブラウズ、TELNET、メール送受信)を行うと通信記録上にPPP-Logという物が作成され、その中に接続までの状態が記されています。

本来はネットワーク関連MOREソフト開発時のデバッグ情報だと思うのですが、通常のインターネット接続時のトラブル解析などに威力を発揮しそうです。


■注意!

PPP-LogにはパスワードやIDが"***"のような伏せ字ではなく登録したものがズバリ記録されます。

裏技を試し終わったらデバッグモードは解除しておいて下さい。

また、パワザウのセキュリティなんてこんな程度なので万一パワザウ落としても安心(^^; できるようにパスワードは「毎回入力」設定にしておいたほうが良いでしょう。


PPP.LOG結果 PPP-log情報

ZaurusOSのサービス状況とモデム初期化、ダヤル、ネゴシエーションなどの状況とサーバから渡されたIPアドレスに関しての情報が記録されます。

また、メール「受信」をした場合にはメールサーバーへのログイン状況も記録されます。

メールサーバに関するエラーメッセージは記録されないようです。


■裏技の使い方

1.デバッグモードへの入り方

MOREソフト一覧 MOERソフトリスト画面にします。
機能キー 機能キーにタッチします。
送信 光通信キーにタッチします

アイゲッティはスクロールボタンの上向きを押します

デバッガボタンの表示 MOREソフト画面のしたに「デバッガ1」「デバッガ2」ボタンが現れます。

注意)デバッガボタンにはタッチしないで下さい。

このボタンが表示された状態でインターネット接続すると通信記録上にPPP-Logが記録されます。

デバッガモードの解除方法
バッテリーロック デバッグモードの解除

本体裏面の電池蓋ロックを「解除」して「ロック」します。(通称:簡易リセット)

リセット後画面 簡易リセット後の画面

時刻設定画面が表示されます。

その後「お待ちください」としばらくの間表示されます。(数分間続く場合もあります)

この時にザウルス内部メモリの整理と内部ファイルのチェックが行われます。

チェック後、通常の画面が表示されます。

2.PPP-Log

デバッガボタンが表示された状態でインターネット接続を行います。

NIFTYなどの通信記録にPPP-Logが記録されます。

通信メニュー ザウルス通信メニューでNIFTYにタッチします。
通信記録ボタン 通信記録にタッチします。

アイゲッティの場合は通常の方法ではPPP-Logを含んだ"COMxx.LOG"ファイルを表示することができません。

MOREソフトのエディタで*.LOGファイルを表示すると良いでしょう。

通信記録 通信記録一覧が表示され、PPP-Logが作成されています。

■通信エラー別PPP-Log

モデム認識不可能 モデムが認識できない
話し中 話中
電話番号違い 電話番号間違い
IDまたはパスワードエラー 接続アカウントかパスワードミスで接続できない場合
接続成功 正常接続の場合

210.155.193.161はasahi-netから与えられたIPアドレス。

ppplog_recmail.gif (3531 バイト) メール受信の場合

 メールサーバへのログイン状況も記録されます。(送信時にはPOPサーバへのログインを伴わないため、正常接続の場合と同じ状況になります)


■お役立ち度

通信は目に見えないところで行われるのでありがちな通信エラーに関してはある程度絞り込めるかな? 

手順などを組んだ場合などのスクリプト実行状況まで見ることができるともう少し使いでのある裏技なんですが(^^;

補足:98/10/31

接続エラー時に特別なメッセージが書き込まれるようなのでトラブルシューティングには使えそうです。


■情報募集

使えないモデムカード(デジタル携帯電話用通信カード)を差した時に どのようなエラーがPPP-Logに記録されるのか教えて下さい。

->実験してみたところppp-logは「モデムを初期化、AT&F」の時点で終わっています。(モデムが認識できない場合と同じ)