■困った時には簡易リセット

MIシリーズに限らずザウルスシリーズ全般に動作用メモリが不足すると変な動作をするという問題点があります。

MIシリーズの場合、記憶用メモリ(フラッシュメモリ)の他にプログラム動作用メモリ(DRAM)が2MBほど搭載されており、これをプログラム単位で奪い合って動作する事になります。

そのため、MOREソフトなどでメモリ管理の甘いソフトが動作していると動作メモリが不足気味となり、動作しているアプリケーション全般がおかしくなります。

良く見られる事例として「データ入力中にデータ入力ができなくなる」「メール送信が途中で止まる」「MOREソフトが起動できない」「アプリケーションの動作が極めて遅くなる」などがあります。

また、珍しい例としてはPowerPIMMリンクをしていた場合、途中で通信を止めたときにザウルス内部の通信プログラムは止まらずに動作し続けて、再度通信しようとしても正常な通信ができないというものがあります。

このような状況に限らず、何かおかしいと思ったら「簡易リセット」を試してみましょう。


◆簡易リセットを行う前に

簡易リセットを行うと編集中のデータなどはクリアされてしまいます。

ワープロ、表計算、データベースなどを編集中の場合はデータを保存したほうが良いでしょう。

また、動作中のMOREソフトも終了させます。(簡易リセットを実施すると動作中のMOREソフトは停止します)

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簡易リセットの方法

電池蓋のロックを「解除」してから再度「ロック」します。

念のため解除後5秒ぐらい待ってから再度ロックします。

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時刻合わせ画面

簡易リセットを行うと時刻合わせ画面が表示されます。

時刻が間違ってなければ「確認」にタッチします。

この操作により、動作メモリがクリアされます。

多分問題となっていた操作も改善されているはずです。


★備考:ファイルエラーが報告されたときは

簡易リセット時にザウルス内部ファイルの妥当性チェックが行われます。

この時、内部ファイルに障害があると警告が表示されます。(「アドレス帳ファイルが壊れています」など)

壊れていると警告された場合はユーザーがわでは修復不可能な場合が多いので速やかにザウルスホットラインなどに連絡して対応方法を聞きましょう。

フラッシュメモリカードを使っている場合はフラッシュメモリ内のデータも同様にチェックされます。


■簡易リセットの弊害

簡易リセットを行ってもアドレス帳やスケジュールなどのデータに与える影響はほとんどありません。

問題となるのは、手書き文字認識候補のの優先順位がクリアされることと、機種によってはインターネット接続やパソコンネット接続などの接続先が無選択状態になる場合があるなどの点です。