■シャープさん純正のザウルスハッキングツール(^^?

MCOPに関してはSZABサポートWebでダウンロードできるMCOP V2.80付属のドキュメントに詳細情報があるのでそちらをご覧いただくとして、MCOPは非常に通好みな機能が搭載されています。

シャープさんが想定するMCOPの利用方法は企業内における利用と思われ、複数台数のザウルスを効率よく管理するためのツールとして利用してもらいたいようです。

・主な機能

その1 ザウルス内部全ファイルのリストアップ、PCへの転送機能
その2 PCからザウルスへのファイル転送機能
その3 自動バージョンアップ機能
その4 ケーブル/クレードル、光通信、モバイル通信と経路を選ばない接続

その2に関しては乗っ取り君でも各種ファイル転送が可能なため必要性を感じないのですが、その1が簡単にできるというのはプログラム作者としては非常にありがたいものです。

・MCOP 2.80 まると的な応用例

ザウルス廃人系ユーザーからすればザウルス内部のデータを好き勝手に送受信できるため色々な応用ができます。

・全データ完全バックアップ

ザウルス内部の全データをPCに転送できることから完全なバックアップを取ることができます。 これは現在のザウルス標準バックアップ機能がドライバや一部ファイルをバックアップし損ねるという問題の回避に繋がります。

・BOXファイル操作

また、簡単にパソコン上にザウルス内部データが取り込めるため、BOXデータの入れ替えが簡単にできます。
BOXファイル直接操作系プログラムを組む場合の開発効率があがります。

・MOREソフトの非ZAC形式ダウンロード

ZAC形式ファイルでダウンロードする場合、展開のためZACファイルサイズの2倍の空きメモリ容量を必要とします。
ZAC形式ファイルをパソコンで展開してからザウルスにダウンロードできればMCOPクライアントのメモリ消費との兼ね合いはありますが、最小限のメモリで即実行可能なMOREソフトダウンロードが完了できます。
乗っ取り君でもこの機能を実装できたのですが、MOREソフトダウンローダでは既存MOREソフトのチェックができないためMCOPの出番があります。

・JPEG,GIF画像の一括転送

フォトメモリ等に登録された画像をPC送出した場合、そのデータを取り込むにはパソコンリンクに対応したソフトの利用、フラッシュメモリカードなどを利用する必要がありましたが、MCOPを使えばダイレクトに読み出すことができます。
また、転送後のデータも同時に削除できるため転送後の後処理が簡単です。

・その他ファイルの処理

あらゆる形式のファイルを送受信できるので、FTPでホームページを作る場合などの基礎HTMLや関連ファイルをザウルスへ転送、その逆も可能となります。


■MCOPマネージャの機能

機能が豊富なMCOPですが、その機能を使いこなすためにはマニュアルを熟読し適切な環境設定とMCOPコマンドを理解して利用する必要があります。

これらは企業のSE向けの資料となっているため、テクニカル過ぎて一般ユーザーには難しい内容となっており、使えるようになるまでの敷居が高いといえます。

そこで、MCOPの利用を支援するためのツールを企画/作成しました。

・主な機能

対話型でMCOPコマンドファイルを作成
パーフェクトバックアップ/リストア
展開済みZACファイル転送型MOREソフトダウンローダ
MOREソフトの再ZAC化機能
JPEG,GIF系ファイル送受信機能