■ウエアラブルPC

昔から提唱されているパソコンの一つの形態として「ウエアラブル(身につける)」というものがあります。

パソコンの構成要素を分けるとCPUとハードディスク等を載せた本体部分、ディスプレイなどの表示部、キーボードなどの入力部に分けることができます。

ノートPCなどは全てを一体化したものですが、要素単位で分割してそれぞれを小型化し身につけることを可能にしたものがウェアラブルPCです。

以前から様々なメーカーが試作品を展示したりウエアラブルのためのデバイスが発売されていましたが、IBMが商品として発売可能なレベルに高めたものを発表しました。

ibm-ware-1.jpg (19935 バイト) ウェアラブルPCを構成する部品

左からヘッドセット、本体、コントローラ

ibm-ware-2.jpg (14494 バイト) 本体

MMXペンティアム 233MHz
256Kキャッシュ
64MB EDOメモリ
2MB VRAM
340MB HDD(Micro Drive)
USB
IrDA1.1(4Mbps)
コンパクトフラッシュスロット
サウンドブラスタ Pro 互換
320x240dotモノクロ256階調
(800x640dotカラーも予定)
サイズ120x80x26
本体重量 299g

ibm-ware-3.jpg (15373 バイト) ディスプレイ部

ヘッドセットタイプになっており、ハーフプリズムの利用で景色を眺めながらパソコンの画面を見ることができます。

重量 50g(ケーブル除く)

ibm-ware-4.jpg (12228 バイト) コントローラ部分

インテリポイントと同じ仕組みのポインティングデバイスです。

ibm-ware-5.jpg (16725 バイト) マイクロドライブ

コンパクトフラッシュと同じサイズでありながら340MBもの容量を持つハードディスクドライブです。

基本的にコンパクトフラッシュメモリと同じインタフェースなのでザウルスポケットやカラーポケットのスロットでも利用できるはずですが、詳細な情報はまだ公開されていません。

ウェアラブルPCは「データを見る」ことを重視しており、メールを呼んだりブラウザでネットを見たり、ドキュメントを見ることを主な目的としているようです。

データの入力に関してはViaVoiceなどの音声認識を利用したものを想定しているようですが、USBキーボードも利用できます。

価格的にもノートPCよりは安くなるようで99年中とも言われる登場が待たれるところです。


■カシオのフリーディオ

小型で赤外線通信(IrDA)のできるスキャナとプリンタです。

仕様がきちんと公開されればザウルス等で利用することができるかもしれません。

casio-freedio-scan.jpg (22388 バイト) スキャナ

300dpi(パソコン接続時)、150dpi(単体)フルカラー

シートフィードとハンディスキャニングの両方式に対応

本体の下にあるのは充電器兼データ通信用クレードル

casio-freedio-2.jpg (19076 バイト) スキャナ部分単独

サイズは幅54.6x奥行き106.4x高さ22.3mm

重量133g(ハンディスキャンユニット部)

casio-freedio-print.jpg (21918 バイト) プリンタ

サイズは幅74.4x奥行き106.4x高さ28.3mm

重量280g(ハンディスキャンユニット部)

400dpi/768dpiモノクロ64階調サーマルプリント可能

IrTran-P対応で対応デジカメからの直接印刷が可能


■ブラウザ内蔵電話

ビジネスショウで初登場したシャープのブラウザ内蔵型電話です。

コンセプトは良いのですが、ブラウザがSSL対応ではないため有料のサービスや証券取引、銀行の口座サービスなどは利用できません。

sharp_tel.jpg (7973 バイト) ブラウザ搭載電話機

そのままインターネット接続できるというメリットがあります。

接続先4ヶ所記憶可能、メール送受信機能アリです。

sharp-tel-1.jpg (25020 バイト) ZauBASE on internetを表示

分かり易い自分のページを表示してみました。

フレーム表示も正しくできており、見やすさも実用的です。

ただし、タッチパネルのレスポンスが悪く文字入力やスクロールなどのタッチを上手く認識できないことがありました。

sharp-tel-2.jpg (26567 バイト)