■FTPクライアントを使う

FTPサーバに接続できたら各種の機能を使ってファイルを送受信してみましょう。

ちょっと面倒な部分もありますので、解説を読みながら試してみて下さい。


1.FTPサーバのディレクトリを変更する

このFTPクライアントには「ホームページディレクトリ」を設定する機能がないため、接続するとFTPサーバのユーザールートディレクトリが表示されます。

通常、ホームページ用のファイルは"public_html"や"homepage"などのディレクトリに保存されているため、そのディレクトリに移動します。

サーバ側CD FTPサーバ側ディレクトリの移動

移動したいディレクトリを選択して"chd"ボタンをクリックします。

CD後の様子

2.ファイルのアップロード(パワザウからサーバへ)

パワザウ上に登録されているファイルをFTPサーバにアップロード(送信)してみましょう。

一般的にホームページにアップロードするファイルは画像(*.jpg,*.gif)とHTML文書ファイル(*.HTMまたは*.htm)です。(HTML文書の場合ザウルス側制限で拡張子が3文字となりますので、"*.html"ではなく"*.htm"してください)

JPEG画像ファイルはフォトメモリからPC送出などで用意しておくと良いでしょう。

ここではエディタを使って作成したテキストデータの転送を例に解説します。

アップロード ファイルのアップロード(パワザウからサーバへ)

アップロードしたいファイルを選択します。(この例では"TEST.txt")

その後"upl"ボタンにタッチします。

新バージョン 新バージョン(ホームページ更新特化バージョン)

ザウルス側ファイルリストにホームページに必要なファイルのみ表示するようにしました。

*.JPG,*.GIF,*.HTM,*.TXTのみ表示します。

アップロード状態 転送状態の表示

ファイルの転送中はここに各種情報が表示されます。

注)このFTPクライアントはバイナリモードによる転送しかできません。

アップロード後のサーバ FTPサーバに転送されたファイル

ファイルが見あたらない場合は"ref"(リフレッシュ)ボタンにタッチして表示を更新してください。


3.FTPサーバ側ファイルリストの更新

アップロードが完了しても、FPTサーバ側ファイルリストは自動更新されないため、手動で更新する必要があります。

ファイルリストの更新 ファイルリストの更新

アップロードやダウンロード後は必ず"ref"ボタンにタッチするようにしましょう。

最新のふぃあるリストに更新されます。


アップロードが終わったら一度接続を切って通常のインターネット接続を行い、ブラウザを使って表示できるか確認してみましょう。(「開く」でURLを直接指定します)


4.ファイルのダウンロード(サーバからパワザウへ)

次にFTPサーバからパワザウへファイルをダウンロード(受信)してみましょう。

ダウンロード ダウンロード(サーバからパワザウへ)

FTPサーバのファイルリストからダウンロードしたいファイルを選択します。

選択後"dnl"ボタンにタッチします。

転送状況が順次表示エリアに表示されます。(このエリアはスクロールできません)

ダウンロード後のパワザウ パワザウにダウンロードされたファイル

注意点として、パワザウに転送された時のファイル名の基本部分("BBS")が大文字になることです。

FTPサーバ上で小文字でもダウンロードすると大文字になります。

このファイルを再度アップロードすると大文字のままとなり、別のファイルとして扱われます。

拡張子は小文字のままです。

受信したらエディタで開いてみたり(*.htmなどの文書ファイル)、フォトメモリに読み込んで(*.jpgや*.gifなどの画像ファイル)表示してみましょう。

 読み込みの際の注意!

パワザウの場合、拡張子が小文字のファイルはPC読み込みできません。(リストに表示されません)

FTPクライアントのファイル名変更機能で大文字に変更してから読み込みましょう。


5.パワザウ側ファイル名の変更

パワザウ側の各種機能で読み込むためにはファイル名を変更する必要があります。

パワザウ側ファイル名の変更 ザウルス側ファイル名のの変更

こちらも変更したいファイルを選択し、"ren"ボタンにタッチします。

ファイル名入力ボックスが表示されるのでファイル名を入力します。

「入力終了」ボタンにタッチすればファイル名が変更されます。

画面のように小文字で"bbs2.htm"と入力しても変更後のファイル名は"BBS2.htm"のように基本部分が大文字になる点に注意して下さい。

ファイル名の入力
変更されたファイル

ここまでの操作でホームページメンテナンスのための最低限のことはできるはずです。


6.FTPサーバ上に新しいディレクトリを作る

FTPサーバ上に新しいディレクトリを作ってみましょう。

新しいディレクトリを作る サーバに新しいディレクトリを作る

FTPサーバ上に新しいディレクトリを作るには"mkd"ボタンにタッチします。

すると、ファイル名入力ウィンドウが表示されます。

ファイル名を入力して(大文字小文字が有効になります)「入力終了」ボタンにタッチします。

この時FTPサーバ側で許されないファイル名を入力するとエラーになるので英数字で入力することが必要です。

入力が完了するとFTPサーバ上に新しいディレクトリが作成されます。

ディレクトリ名の入力
作られたディレクトリ

7.FTPサーバ側ファイル名の変更

ザウルス側で作成するファイル名には制限があるため、FTPサーバにアップロードした後で変更しなければならない場合があります。(大文字、小文字など)

サーバ側ファイル名の変更 FTPサーバ側ファイル名の変更

変更したいファイルを選択して"ren"ボタンにタッチします。

すると、ファイル名入力ボックスが表示されるので変更したいファイル名を入力します。

ここでも大文字/小文字が有効になりますので適切に入力してください。

「入力終了」ボタンにタッチするとFTPサーバ上のファイル名が変更されます。

ファイル名の入力
変更後のファイル名

■FTPサーバに対するアップロード、ダウンロードの練習

・FTPサーバにアップロードしてみる

パワザウからサーバへアップロードする場合はフォトメモリの画像をPC送出でjpeg形式に変換してそれをアップロードします。

moreftp_ren.gif (4961 バイト) ファイルを転送する準備

この時単純にPC送出すると"862507AB.JPG"(左の青枠の中)のようにわかりにくいファイル名になりますが、できればFTPソフトのファイル名変更機能を使って"___ZAU.JPG"などのようにファイル名に意味を持たせた方があとから分かり易くなります。

"___"としたのはファイルリストをスクロールする際に見つけやすくするためです。

・アップロードしたファイルを表示してみる

パワザウで見る場合にはオートサーフィンにURLを指定して見ると良いでしょう。


・FTPサーバ上のファイルをダウンロードしてみる

妥当なところで"index.htm"をダウンロードしてみましょう。

 ダウンロードしたらエディタで開いてみます。

moer_editor.gif (6573 バイト) ダウンロードしたファイルをエディタで開く

こんな感じで表示できます。

慣れている方ならアップロードした画像ファイルをリンクする記述を追加して実際にホームページに反映できるか確認してみて下さい。

この時ファイル名が変わってしまう点を考慮してください。


->次はFPTサーバの切断とPPPの切断