■データ通信分野への進出が進むデジタル携帯電話

デジタル携帯電話はデータ通信面ではPHSが32kbpsに対し9.6Kbpsと1/3程度であり通話料もPHSより高かったためデータ通信分野はさほど重点が置かれていませんでしたが、最近はデータ通信に関わる通信料金の低額化が進み運用コストがPHSと変わらないレベルに近づきつつあります。

通信速度の面はDoPaサービスなどで28.8Kbpsクラスまで到達していますが、こちらは現段階では対応端末が少ないことと課金単位がパケット単位で通話時間ではなくデータ量に比例した利用料金となりメリットの出る用途(メール送受信、データ入力など)、出ない用途(WWWブラウジングなど)があり、「安価な通信手段」とはいえません。

高速通信に関しては次世代端末の登場までお預けとなりそうですが、PHSに比べて移動しながらの通信に強いデジタル携帯電話によるデータ通信機器の充実はモバイルユーザーにとって選択肢が広がる事になりそうです。


■NTTドコモ モバイルF

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PHSには321Sというデータ通信一体型の端末があり、PCMCIAスロットに直接差し込むことでケーブルレスの接続/通信が可能になっていますが、デジタル携帯電話ではこのような端末がなかなか登場しませんでした。

モバイルFはこの分野に属する端末です。

フィリップ差し替えでPCMCIAデータ通信カードだけでなくモバイルZのオプションポート15に対応しすることも可能です。(この方法はモバイルZだけが可能で、他のザウルスのオプションポート15には対応していない点にご注意を)

モバイルFで中途半端なのは専用データ通信カードである96F1を装着した時にフィリップを閉じることができないという点でスマートな運用をすることができません。(普通は閉じられるように作ると思うのですが(^^? )

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フィリップ 専用データ通信カード96F1
パワザウには未対応
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モバイルZ専用フィリップ
コネクタ部はフィリップ部の蓋の中に収容可能
?用のフィリップ