ユーザーが使う機能の傾向を見ると従来はアドレス帳としての利用が多かったはずですが、携帯電話に電話帳が搭載され、漢字も使えるようになって以降は必要度合いが下がっています。

その反面、メール受信機能の利用頻度があがっており快適なメール受信ができるかどうかがその機種の評価につながるようになりました。

アイクルーズではメニューからメールを選択／メールを受けるボタンにタッチ／受信確認メッセージにタッチの３ステップでしたが、パワザウ３では「メール受信」アイコンの新設により、これをメニュー左上に登録しておけば「電源ＯＮ」「決定ボタン」の２ステップでメール受信が始まります。

メニュー画面の下には常に「接続先」と「機器」が表示され、ここで設定の変更もできるためインターネット利用やメール送受信が簡単にできるようになりました。

メール受信の際はこの設定を基準に接続動作を行います。

従来はメールメニュー画面を呼び出してからメニュー内の接続先設定を選択して切り替える必要があり、通常時とモバイル時の切り替えに手間がかかっていました。

これまでの機種ではカード複製機能を使いメールデータをカードに転送することは可能でした。

しかし、カード側のメールデータを読む方法は用意されておらず、いくら大容量のフラッシュメモリカードを差してもなんの意味も無いこととなり、ユーザーの不満ポイントとなっていました。

パワザウ３ではメールの送受信こそ本体メモリ上でしかできませんが、作成した任意の送受信メールをカード上に転送することができるようになり、カード上のデータも表示できるようになりました。

こちらもユーザー泣かせだった問題の解決です。

複数のメールを選択して一括削除処理ができるようになりました。

左の画面のように項目の左側に選択用チェックボックスが表示され（メニューで複数選択を指定すると表示）、チェックをしたものを一括しょりできます。

削除だけでなくデータのカードへの移動時などに利用できます。

従来通りの分類もできますが、それに加えて情報ファイルへの登録もできるようになりました。

従来はレポートデータに変換した上でレポートを情報ファイルに登録する形での管理方法でした。

これは既にアイゲッティ／アイクルーズで実現していましたが、POP before SMTP（メール送信前に受信しないと送信できない制限）に対応できるようになりました。

プロバイダが設けているアクセスポイント接続時にはメール送信制限がありませんが、他のプロバイダのアクセスポイント経由でメール送信しようとする場合にPOP before SMTPが必要になる場合があります。

So-netなどは既にこの仕様で、最近は@NIFTYなどでもこの設定が必要となっています。

本文(最大64KB)と添付データを含めたメールサイズが従来の200KBから512KBへと拡大されました。

これはデジカメの撮影形式にドキュメントモードが新設され、このデータファイルがデータサイズが大きくなりがちなPNG形式で保存されるため／同様にファイルサイズの大きいボイスレコーダデータをメールに添付するための拡張です