■帰ってきたボイスメモ
ボイスメモ機能に関してはザウルスランキングでも不要機能の一つとされていました。
これはカラーザウルスの時は単体でも録音できたのにパワーザウルス以降ではイヤホンマイクジャックを装着しないと利用できないという点が一つ、もう一つは1回の録音時間がわずか20秒程度ということが敬遠されてのことです。
カラーポケット登場の当初は音声データをメールに添付して送る「音声メール」を想定していたと思われるのですが、そういった物は流行とならず、音声データをパソコンで開くためにはザウルス情報ビューアをパソコンにインストールするしか無かったという貧弱なサポート体制というのも一つの原因でしょう。
カラーポケット以降の機種ではボイスメモ機能そのものが廃止され捨てられた機能かと思われていましたが、復活しました(^^)/
ネーミングも「ボイスレコーダー」となり、マイクロカセットテープレコーダー並の録音時間を持つソリッドステートレコーダーとして利用できるようになりました。
なお、単体でのソリッドステートレコーダーは1万円程度します。
■ボイスメモを使うためのオプション
画像 | 型番 | 仕様 |
ボイスレコーダーキット CE-VK1 (5,000円) |
イヤホンマイクジャックとプラグインマイクのセットです。 イヤホンマイクジャックに関しては市販の携帯電話などに対応した者が使えますが、パワザウ3側は3.5ミリのジャックになっている点に注意してください。(携帯電話/PHS用は2.5ミリの物が多いようです) プラグインマイクはマイクだけの単体ユニットです。 |
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プラグインマイクはこのように刺して利用します。 |
■ボイスレコーダの機能
・録音時間
本体メモリを全て使う場合は最長1時間録音可能です。
コンパクトフラッシュメモリを使う場合の最長は20MB利用時に3時間です。
これ以上の容量を持つメモリカードを使っても最長録音時間は変わりません。
これはバッテリー運用におけるボイスレコーダの連続録音時間が3時間までという制限があるためです。(ACアダプタ刺せば良いような気もするのですが「3時間までです」と明言されてるので仕様なのでしょう)
ボイスレコーダの画面
・ボイスレコーダソフト
マイクの録音レベル設定と再生音量調整機能があります。
音声のサンプリングレートを変えることはできません。(多分従来のボイスメモと同じで8kHzです。 Windowsでいうところのラジオの音質並)
録音/再生機能の他、早送り機能があります。
早送りはテープレコーダの早送りと同様音声が流れながらのものです。
また、必要箇所にマーキングすることができ、チャプターボタンを押すことでマーク間を簡単に移動することができます。(マークの最小価格は1分単位になります)
ボイスレコーダは常駐ソフトのため、録音状態のままアドレス帳やスケジュールといった機能が利用できます。(インターネット接続/メール送受信やデジカメ撮影の時には同時録音ができないようです)
再生に関しても同様で、再生音を聞きながらインクワープロを利用した原稿起こしも可能です。
録音と再生はボイスレコーダソフトで行いますが、録音に関しては蓋を閉めたまままの状態から開始できるようになっています。(電源は入っている必要があるようです:未確認)
電源キーと決定キーを押すだけで録音開始 | |
再生時はボイスレコーダソフト画面で操作する必要がありますが、スクロールキーで各種操作ができます。 また、ボイスレコーダソフトの画面が表示されている状態で「決定」キーを押すと即録音開始となります。 |
■ボイスレコーダにおける問題点
・パソコンとのデータ交換
ボイスレコーダのデータ形式はこれまでのボイスメモとは互換がありません。
また現時点(99/11/20)では対応ソフトが無いためパソコンで聞くこともできません。 その逆にパソコン上のWAV形式などの音声データも聞くことができません。
データ交換できるのはパワザウ3同士だけという状況です。
将来的にはパソコン側の対応ソフトが予定されているらしいのですが、時期などは不明です。
・MP3は聞けません
上記の通り独自形式のため、MP3などの音楽データを聞くことはできません。
ただし、MP3に関しては将来的には何らかのハードウェア追加で対応する企画があるようです。
■スペースタウンコンテンツと連動か?
ボイスレコーダは単体での録音/再生だけが目的ではなく、Webからボイスレコーダデータをダウンロードして再生する事もできるような気配を感じます。
SSTのコンテンツのTOEICの英会話コンテンツが準備されているようであり、その音声データとしてボイスフォーマットが利用されるのかもしれません。
この部分をユーザーに開放してくれれば画像と音声を合わせた新型速報などができるのですが(^^?
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