■メール機能の特徴

ザウルスのメール機能はモバイル利用を最大限考慮したものとなっています。

通信経路は一般NTT回線の他PHS、携帯電話(PDC/cdmaOne)、赤外線通信(ISDN赤外線公衆電話/ICカード公衆電話)を選択することができます。

また、未読メールだけ受信する機能、サーバ上に存在するメールの中から必要なものだけ選択して受信する機能があり、インターネット接続を最低限にする工夫がなされています。

通常の利用なら「未読メール一括受信」を選択するだけでインターネットへの接続→メールサーバへのログイン→未読メールの取り込み→回線切断までを自動処理することができます。 歩きながらのメール受信も可能です。

受信後のメールはザウルス上に保存され、分類機能により必要なメールだけをリストアップするとができます。

メール表示の際に文字サイズを「小」「標準」「大」に設定することができるため、「小」にしてメールマガジンのレイアウトを崩さずに読んだり、「大」にして目に優しいサイズで読むことができます。

受信後のメールは必要に応じてフラッシュメモリカードなどに保存することができます。(ただしMI-C1のみ)

■メール機能の注意点

パソコン用メールソフトは「マルチアカウント」対応というメールアドレスを複数持っている場合に一括して受信する機能を持つ物が多いのですが、ザウルスのメール受信は1回の受信で一つのメールアドレスしか処理できません

そのため複数のメールアドレスを持っている場合には複数回の接続が必要になります。

この問題を回避するためにはザウルス用にフリーメールなどのアカウントを一つとっておき、他のメールアドレスのメールをそのアドレスに転送するという方法があります。

■フリーメール等の対応

フリーメールにはブラウザ上でメール送受信するWebメールとプロバイダのメールのようにPOP/SMTPサーバを使う一般的なメールがありますが、ザウルスの場合はそのどちらにも対応しています。

ただし、Webメールの場合はcookie(クッキー)を必要とするものが多いためcookie対応機能を持たないMI-610以前の機種では利用できません。

また、cookieに対応している機種でもブラウザ上でメール作成などをする場合にはインターネットに長時間接続する必要があり通話料や課金の面で不利です。

フリーメールはPOP/SMTPサーバ型の物を使いましょう。

・ザウルスで利用可能なフリーメールサービス

freemail

geocities (ジオシティーズの場合はメールアカウントの取得がザウルスではできないため、パソコンで取得する必要があります)





◆メール本文の作成

作成可能メールサイズはテキスト部分が64Kバイト(全角で約32,000文字)です。

ザウルス最大の特徴である手書き認識による作成ができるほか、長文作成時にはキーボードを接続して入力することができます。

◆便せん

ザウルス同士でしか楽しめませんが、メールの背景にイラストを入れることができます。

標準登録便せんの他、ユーザーが手書きメモで作った画像も便せんにするいことができます。


◆メールアドレスの選択

メールアドレスはアドレス帳(住所録)に登録されたものを選択するだけで入力が完了します。 また、直接入力することができます。

指定方法は"TO:"(個人指定)の他、"CC:"による複数アドレスへの同報、"BCC:"による同報が可能です。

注1:CC:/BCC:の違い

◆接続先と機器の選択

接続先はプロバイダのアクセスポイントになります。

接続機器は一般回線、PHS、携帯電話、赤外線通信(ISDN赤外線公衆電話、ICカード公衆電話)が選択できます。

家庭/会社内では一般回線、モバイル環境ではPHS、携帯電話の利用という使い分けができます。

◆接続機器の例

現存するほとんどの通信回線に対応しています。

例外:cdmaOneのPacketOne、NTTドコモの208シリーズパケット通信に関しては対応できていません。

 

◆メール受信条件など

メールを受信する際のサイズや受信した後の処理、POP before SMTPへの対応などの設定ができます。

注2:POP before SMTPとは

メール受信の際は「未読メールだけ一括受信」か「サーバ上にあるメールの中から選択受信」を選ぶことができます。

メールメニューの「受ける」アイコンにタッチするとは未読メールだけ一括受信処理を実行します。

◆メールアカウントの設定

メールサーバやメールアカウントを設定します。

◆受信メール表示

この文字サイズが標準となります。

1行50文字表示

ザウルストは液晶表示に適したLCフォントを搭載しており、見やすくなっています。

●文字サイズ小

1行78文字表示

メールマガジンなどのレイアウトを崩さず読めます。

●文字サイズ大

1行38文字表示

老眼にも優しい(^^? 文字サイズです。

◆便せんメール

便せん付きメールを受信するとこのようにメールの背景として表示されます。

◆メールの分類機能

メールに含まれるキーワードにより受信メールを分類することができます。

条件設定できる部分は「差出人」「タイトル」「本文」「TO:」「CC:」です。

最大3種類の条件を組み合わせることができます。(AND ORによる組み合わせ)

◆メールの管理

不要なメールを選択削除/一括削除することができます。

◆メールに対する操作

サーバ上のメールを選択受信する処理や未読/既読の切り替え、分類条件の適用などを選択します。

 

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注1:CCとBCC

CC:(カーボンコピー)の場合はメールの受取人が他に誰が同じメールを受け取ったのかを知ることができる(メールアドレスが分かってしまう)のに対し、BCC:(ブラインドカーボンコピー)の場合は受取人は他の人のメールアドレスを知ることができません。 明示的に同報したことを知らせる場合にはCCを、伏せたい場合はBCCを使うと良いでしょう。

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注2:POP before SMTPとは

メール送信前(メール送信に使うSMTPサーバ利用前)にメール受信サーバ(POPサーバ)の認証を受けるという意味です。 最近のプロバイダは自前のアクセスポイント以外からメール送信をしようとする場合POP before SMTPが必要となっています。 これは誰もが自由にSMTPサーバを使ってメール送信できてしまうと不正メール(SPAMメール)の温床となりかねないため、プロバイダ側取っている自衛策です。 NTTドコモのmoperaサービスもPOP before SMTPを必要とします。 POPサーバの認証にはメール用のIDとパスワードを必要とするため、利用者の特定ができます。

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