■ハートウェアの特色

カラーポケットのハードウェア上の特色は反射型液晶の搭載です。

これまでのカラー系ザウルスはバックライト付きTFT液晶を搭載していたため、昼間の明るい屋外では画面に表示されている内容がほとんど見えないという状況です。

ザウルスの使われ方の多くがビジネスマンによる利用であり、屋外での利用も多いはずなので従来のカラー機には不満を感じたかたも多いはずです。

もう一つの特色は電源が「電池」であるということです。

従来のカラー機がリチウムイオン充電池を搭載しているものの電池切れればタダの箱的状態になり、ザウルスの基本的な機能である電子手帳部分が利用できなくなるという問題点があり、PIシリーズ以来のユーザーとしてはどこでも購入可能な電池にこだわりを見せています。

カラーポケットは単三電池2本で動作するため、電池が切れてもどこでも調達できます。

大きさについても背広の内ポケットの中なら問題無く入り、若干の重量を感じるものの日常で困ることは無いでしょう。

また、携帯電話アダプタとPHSアダプタ機能が内蔵されたと言う点も重要です。 従来はアダプタタイプであり、価格的にも2万円台が付けられていました。 内蔵されたことで4千円程度のケーブルさえあれば通信が可能になります。


その一方で「フロントライト」を搭載したための厚みの増加と画面のみづらさ、電池消耗の早さが問題点としてあげられます。

フロントライトについてはメーカーの迷いを感じる部分でもあり外してしまうと暗闇では使えない、付けると画質が落ちるというジレンマがあります。

画質が落ちるのはフロントライトの導光板によるものです。(光を散乱させるための縞模様が画面に見えます)

ライトをつければ当然電池消耗も早く、反射型液晶のメリットがほとんどなくなってしまいます。

もう一つのハード的欠陥はダイレクトキーを無くしてしまったという点です。

ユーザーがザウルスに何を要求するのかを考えると以前から使っていたユーザーはアドレス帳やスケジュールといったPIM機能が基本になるはずです。

それに加えてインターネット機能やメール送受信、MOREソフトなどの機能というのがザウルスの付加価値となるはずなのですが、カラーポケットではPIM部分は全面に出さず、ソフト面でも基本インデックスが常に表示される仕様というようにザウルス本来の目的を見失っています。

この部分は以前からのザウルスユーザーには嫌われることでしょう。

一方でカラーポケットからザウルスユーザーとなる人にとってはこれが当たり前となるわけですが、電源を入れると常に表示される基本インデックスについてはそのうちに使い勝手の悪さとして気になるところでしょう。

パワザウとの比較 パワーザウルスとの外観比較

従来機種とのサイズ比較と外観上の相違点に関して解説しています。

ダイレクトキーの省略 ダイレクトキーの省略

従来の機種とは大きく異なりアドレス帳やスケジュールへのタッチキーが無くなっています。

カラーポケット外観 カラーポケットの外観(全体像)

カラーポケットの外観について解説しています。

各種部分 カラーポケットの外観(部分)

ポートやスロットなどの部分を解説しています。