■寒がりで暑がりのハムスター

ハムスターの飼育書を見るとハムスターにとっての適温は22度ぐらいとか。

暑くなりすぎるとくた〜っとのびたように眠るし、寒すぎると冬眠しちゃうようです。

2001年6月10日現在でもE1を飼育しているケース内温度が26度を超えるようになり、このままではE1も暑さで参ってしまうと考え、クーリングシステムを考えることにしました。

一番簡単なのはエアコンを回すことなのですが、使ってない部屋のエアコンをE1のために回すのはコストパフォーマンスが悪すぎます。

そこでケースだけを冷やすクーリングシステムとして、パソコンのCPUを冷やすペルチェ素子を使ってみることにしました。

ペルチェ素子は電圧をかけると発熱/冷却する素子です。

電源のプラスマイナスを入れ替えると発熱/冷却を切り替えることができる便利もので、夏は冷房/冬は暖房に使えるかも。

取りあえずクーリングシステムになるのかを実験してみました。

ハムスターエアコン・テスト版

ベースは「ブックエンド」です。 鉄製なので熱伝導性はイマイチ(^^;

クーリングユニットは486時代のペルチェ素子付きCPUクーリングファンです。

一応サーモスタット(温度感応型スイッチ)が搭載されているのですが、ペルチェ素子の表面温度ではなく、裏面の温度が高くなるとファンを回すためのものらしく、冷却(暖房)温度の管理には使えないようです。

組み上げてテストしてみたところ、本立て下部の温度が22度程度で安定するので夏場の温度対策には十分使えそうです。

なお、この試作品は背が低すぎてファンから排気された空気は結局ケースの中に留まってしまいます。

本番ではアルミ板で冷却用のベースを作成し、ファンはケース外に出すようなものとなります。

ハムスターエアコンの構造

CPUクーラーをそのまま使っています。

本立てとヒートシンクは輪ゴムを使って固定してます。もうちょっとしっかり固定するともっと冷えるはず。

電源は12Vと5Vが必要なためパソコン用の電源ユニットを流用しますが、これでは大げさすぎるため専用品を自作する予定です。

ペルチェは電圧に応じて冷却(加熱)温度が変わるので下限を22度として温度調整ができるようなものを考えています。


数日中にこの試作品をケース内に入れてE1がどのような反応を示すかを確認してみます。(排気はダクトを作ってケース外に出します)

などと書いているうちに時間が経過したのですが、ブックエンド側の放熱(吸熱)面積が広いため熱伝導ロスが多いようです。

ペルチェクーラーの部分からベース部分までを細く絞ってベース部分の面積が広くなるような工夫が必要になりそうです。


■テスト設置(2001/06/10)

クーラー試作版を設置してみました。

給排気ダクトを付けた状態

試作機の背が低い点を補うために廃熱側のファンにダクトを付けました。

外気を吸気するダクトと暖まった排気を外へ出すダクトの二重構造になっています。

テスト設置

通常のケース内への設置がスペースの関係上難しいため運動場として使っている段ボール内に設置して試験しました。


■試験結果

わはは(^^; 大失敗。 E1は全然近寄りません。

普段ケースは使っていないPCデスク上に置いているのですが、このケースは熱がこもりやすくE1がバテ気味だったのに対し、段ボールケースは床に直置きし、通気性も良いため気温が24度程度で安定していました。

そのためE1は元気良く動き回っていました。

もう一つは微妙な振動を嫌ったのかも。

クーリングファンの回転数はそれほど高くないため風きり音はほとんど無いのですが、回転に伴う微振動が出ます。

日頃からE1は微振動に敏感なためファンの振動が伝わるクーラーベース上に乗ることを嫌ったようです。(リモコンでケースを回すときも敏感に反応します)


■改善

熱伝導性が悪い鉄ベースからアルミベースに変更。 ペルチェ素子を冷却能力の高いものにする。 温度スイッチを入れて22度程度で安定させる。 場合によってはヒートパイプなどを使ってファンからの振動を極力ケースに伝えないようにする。

これぐらいしないとハムスターエアコンは完成しないな〜(^^; 総予算1万円超(^^?